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Channel: Onaのかざふ通信
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国境でおいてきぼりになった件②

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(つづき)


国境を越えて、反対側に出ると、


同じバスに乗っていた人々が誰もいなくなっている。


この時点ですでに薄々気づいていたのです、おいていかれたということに。



お金すでに全額払ってあるのに。



キルギスの太陽が燦燦と照り付けるなか、とりあえずバスがくるはずの場所に座って、待ってみる。


高校以来の、体育座り。




近くには、きれいな雪解け水がごうごうと流れる川があり、自然豊かな国という印象。


ただ、舞い上がる土埃、飛び交う怒号。延々と列を作って、入国・出国審査を待つ人々。

カオスという言葉が頭に浮かぶ。



30分待ったがやはり来ないので、とりあえず持ち金を両替して、市内まで行く公共バスをつかまえることを目指す。


小さい古屋の中に入っていくとある両替所。暗い中に、男の人が一人。



国境地帯だから、絶対割にあわないレートのはずと思いつつ、現地通貨が必要なので、とりあえず両替。


レシートはくれない。



次は公共バス探しである。


バス停のサインなどどこにも見当たらないので、まずは、歩きまわって、人が集まっているところを探す。



がたがたした歩道を、ひたすら歩いていく。



(次回につづく)





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